ペット不可の物件では原則不可と考えたほうがいい
「ペット不可」の物件では、犬や猫だけでなく、金魚や熱帯魚も同様に原則禁止と考えたほうがいいでしょう。しかし物件によっては、ペット不可でも熱帯魚や金魚など水槽であればOK、ケース内で飼育できる生き物ものであれば許可が出るという物件も存在します。金魚や熱帯魚を飼いたい場合、必ず大家さんに確認を取るようにしましょう。
原則ベランダも禁止
なお、多くの賃貸物件で、ベランダに水槽などを置くことは禁止されています。ベランダは緊急時の避難経路でもあり、廊下などと同じ「共用部分」です。さらに熱帯魚の場合、今の日本の気候で外で飼育することに適していない種類が多いです。濾過器などの可動音が騒音となることもあります。「ベランダならOKか..」と考えるのはやめましょう。
水槽も同様に禁止の理由
大家さんが物件をペット不可とする理由として、下記のようなものが考えられます。
- 物件そのものの価値が下がる可能性がある
- 近隣トラブルの原因となる可能性がある
- 退去時のトラブルとなる可能性がある
そして熱帯魚や金魚は、犬や猫ほどでなくとも、上記の条件に当てはまる可能性があるのです。
水浸しとなる可能性がある
通常熱帯魚を飼っているなかで、水が溢れてしまったり、水槽が割れてしまったりということはありません。しかし、大きな地震が発生した場合、揺れによって非常に多くの水が溢れてしまいます。何かの拍子で割れてしまったりする可能性もあります。一般的に使用されることの多い60センチ水槽の場合でも50リットル以上の水が入っていることがあります。それで床がもし水浸しになってしまえば、大きな修繕費がかかってしまうほか、床漏れの可能性もあるのです。さらに、水槽からの水漏れは、原則火災保険の対象になっていません。
床が沈む可能性がある
水の入った水槽は非常に重量があります。熱帯魚で最も使用されることが多い60センチ水槽の場合の場合、総重量が80kgを超えることも少なくありません。家具を置くことによる床の凹みや跡は原状回復時には貸主負担とされているものの(下記外部リンク参照)、大きな跡となる可能性もあります。また、大型の水槽の場合100kgを超えることもあり、万一築年数の経過した木造の物件の場合、さらに注意が必要です。
外部リンク:不動産ジャパン「不動産基礎知識:退去時に行うこと:原状回復の具体例」
カビや匂いの原因となることも
水槽を部屋に置くことで、部屋に湿気が溜まりやすくなることで、カビの発生の原因となる可能性もあります。加えて、水換えの頻度などにもよりますが、壁や部屋全体に匂いがつく可能性もあります。退去時にトラブルにつながることもあるのです。
騒音に充分になりうる
熱帯魚や金魚は鳴き声はありません。しかし飼育するためには、濾過器など様々な装置が必要になります。そういったものの可動音が、物件によっては意外と響くため、騒音トラブルに発生する可能性があります。こういったものの可動音は非常に大きいというわけではありませんが、基本的に24時間稼働です。気になってしまったらそれが1日中続くことになります。
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