水光熱費を節約したいけど、シャワーだけと浴槽に湯船を沸かすのはどちらのほうがお得なんだろうと考えている方はいらっしゃいませんか?ここでは「シャワーのみの場合」と、「浴槽にお湯をためた場合」の1回あたりの料金などを徹底比較していきます。
原則はシャワーのほうが節約となるが、シャワーを浴びる時間による
一般的に「お風呂の浴槽は200リットル、シャワーは1分あたり12L使用する」とされています。ここから単純に考えると、シャワーを使う時間が15分未満であればシャワーのほうが、20分以上であれば湯船に貯めたほうがいいと考えることができます。もともとの水の温度や地域によって大きく異なりますので、一概には言えないものの、シャワーやお風呂にはいった際の1回あたりのガス料金や水の使用料は以下の通りです。
時間や量 | 使用水量 | 都市ガス | プロパンガス | |
シャワー | 5分 | 約60リットル | 約18.24円/回 | 約30.40円/回 |
シャワー | 10分 | 約120リットル | 約36.49円/回 | 約60.80円/回 |
シャワー | 15分 | 約180リットル | 約54.74円/回 | 約91.20円/回 |
シャワー | 20分 | 約240リットル | 約72.99円/回 | 約121.61円/回 |
シャワー | 湯船1回 | 約200リットル | 約60.82円/回 | 約101.34円/回 |
また、ここでは一人暮らしを前提に考えていますが、当然ながら使用する人数のぶん多くなります。
湯船でも髪や体を洗う際にシャワーを使う場合は変動
なお、上記の考えはあくまで単純計算のものです。同じ湯船に貯めるといっても、
- 髪や体を洗う際には浴槽のお湯を使う
- 浴槽は浸かるだけで、シャワーのお湯を使う
では2の方が圧倒的にお湯を使います。節約をする場合、基本的に浴槽のお湯を使いようにするといいでしょう。
湯船に浸かることには大きなメリットがある
なお、湯船に浸かることには、
- 全身の血行が良くなる
- デトックス効果がある
- 水圧がマッサージとして働き、むくみ対策
- 冷え性軽減
など様々な効果があります。一人暮らしを始めてから、健康に気を使い始めたという方も多くいらっしゃいします。リラックス効果や美肌効果もあるため、スマホをいじったり映画などをみながらゆっくりお風呂に入っている方も多くいます。特に女性の場合は定期的に湯船に浸かることはおすすめです。
参照:ニキビやスキンケアにシャワーとお風呂どちらがいい?正しい入浴方法を解説!(外部リンク)
また「節約に気を使いすぎて体を壊してしまい、結果的に多くのお金がかかる」と経験をする人もいますので、お風呂だけではなくしっかりと体を労る必要もあります。
湯船に浸かるメリットに関しては、後日詳細をご紹介します。
湯船につからない場合「シャワールームのみ」の物件も
なお、まずほぼ確実に湯船にはつからないというかたもいらっしゃうかと思います。そのような方は、近年増加傾向にある「シャワールームのみ」の物件も候補に入れてもいいでしょう。
シャワールームのみの物件は、浴室付のバスルームに比べて掃除が容易なほか、築年数が浅く家賃も安い傾向があります。一度検討してみてもいいかもしれません。
また、全体でみると一人暮らしの2割強程度の人が、1年を通してシャワーのみで済ませているようです。
「追い焚き」での複数日使用は△
また、これを読んでいる方の中には「追い焚きで何日も連続で使えば、新たな水をつ買わずに節約できる」と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、基本的にこの方法はおすすめしません。
もともと追い焚きというのは、「お風呂をわかした当日に、最初に入る人から最後に入る人まで全員が快適に入ることができるため」の機能であり、数日間使い回すための機能ではありません。当然ながら浴室のメーカーにも数日使いまわすことは書いていないのです。
そのため水から追い焚きをするのはガス代もかなりかかるため、「新しく沸かすのとそこまで違いがない」ほか、細菌の繁殖などもあるため、費用対効果でいうとかなり低いと言わざるを得ません。
「追い焚きを数日したことが原因で大きな病気になった」というようなケースもないものの、基本的には張り替えたほうがいいでしょう。
湯船に浸かる上での節約方法も覚えておこう
なお、「湯船に浸かりたいけどなるべく節約したい..」という方もいらっしゃると思います。そういった方は、以下の点を意識しておくといいでしょう。
お湯の量を減らす
お風呂を満タンにせず、少し少なめの量にしておくという方法です。お湯が満タンに入っていなくても、長い時間ゆっくり入ることで体を十分に温めることも可能です。また、半身浴の場合体への負担も少ないほか、リラックス効果が高いという研究もあります。
オフが沸いたらすぐに入り、追い焚きはしない
浴槽におゆが溜まったあとに時間が経過してしまっては、蓋をしていたとしてもどんどん冷えていってしまいます。結果的に追い焚きをしたりと水道代やガス代が帰ってかかることになってしまいますので、お風呂が沸いたらなるべくはやく入るという習慣を作るといいでしょう。
シャワーヘッドを節水用のモデルに変える
シャワーヘッドを備え付けのものから節水様に変えることで、普段通りにしようしていてもお湯の使用料を抑えることができます。近年では様々な効果があるシャワーヘッドも出てきておりますので、是非一度検討してみてもいいかもしれません。
ガス会社を見直す
電気やガスの自由化により、自分自身にあった電気・ガスの会社を選ぶことができるようになりました。賃貸物件によって、変えることができない場合もありますが、水光熱費が高いと感じる場合、検討してみてもいいでしょう。
節約の基本は「無駄なものを買わない」
ここまで、シャワーのみの場合と浴槽に湯船を貯めた場合の値段の比較などをみてきました。シャワーを使う時間などにもよりますが、基本的に多くの一人暮らしの方は、シャワーのみのほうが安く治るでしょう。しかし、湯船につかることも多くのメリットもあります。
また、大前提として節約の基本は「無駄なものを買わない」ということです。水光熱費の節約も大事ではありますが、1つ1つの効果が大きいわけではありません。まずは何かを購入するときに、本当にそれが必要か、ちゃんと使用するかを考えてみるといいでしょう。