一人暮らしの物件を探しているときに「シャワールームのみ」の物件をみることはありませんか?実際非一人暮らしを始めたらシャワーのみでいいけれど、他のどのようなメリットやデメリットがあるかは事前に想定しておくといいでしょう。今回は「シャワールームのみ」の物件のメリットやデメリットをわかりやすくご紹介していきます。
シャワールームとは、シャワーのみで浴槽がないバスルームのこと
シャワールームとは、浴槽がないシャワーを浴びるバスルームのことで、シャワー、SR,シャワー室、シャワーブース、などと表現されることもあります。欧米などでは毎日の生活の中で浴槽に入るよりもシャワーを浴びることが一般的なため、お客様用の部屋などに設置されていることもあります。
近年では、一人暮らしの人を中心にシャワーのみで済ませる人が増えたたため、ワンルームなどの一人暮らし用の物件を中心に、日本でもこのシャワールームのみの物件が増えてきました。
参照:Myvoice:お風呂に関するアンケート調査(第5回)※外部リンク
昔は単身向けでは風呂無し、トイレ共同だが需要激減
ひと昔前の一人暮らし向けの安い賃貸物件では、「風呂やトイレが共同」の物件が多かったです。しかし現代ではどのようなトイレなどが共同の物件の人気は非常に少なくなりました。
しかし一人暮らし用の物件に浴槽つきのバスルームを設置してしまうと、ほかの面積が狭くなってしまします。そのようななか、占有面積の狭い物件において、少しでも居住スペースを広くしようと、このシャワーのみの物件は誕生しました
シャワールームのメリット
さて、シャワールームのみの物件には、どのような特徴があるのでしょうか。シャワールームや、シャワールームが設置してある物件のメリットについてご紹介していきます
掃除が非常に楽:シャワールームのメリット
シャワールームのメリットとしてよく挙げられるのが、浴槽があるバスルームに比べて圧倒的に掃除が楽という点です。浴槽の湯垢などを気にしなければならない一般的なバスルームに比べてシャワールームは平面だけなので簡単です。基本的に立ってシャワーを浴びるため、洗面器や椅子なども不要という声も多く、掃除する箇所自体がそもそも少ないのです。
家賃が安い:シャワールームのメリット
また、シャワールームのみの物件は、浴槽つきの物件に比べ家賃が安い傾向があります。バストイレが共同と比較すると高いものの、バストイレ別の物件はもちろん、バストイレが一体となっている似たような条件の物件と比較すると、家賃が安い傾向があります。
浴室とトイレを別とすることができる:シャワールームのメリット
「お風呂とトイレを別にしたい,,,」という方は数多くいらっしゃいます。しかし、一般にバストイレが別れている物件は一緒の物件に比べ、家賃が高くなる傾向があります。
そのような方は、シャワールームのみの物件を選ぶことで、トイレとバスルームを別に分けることが可能です。
独立洗面台が設置されていることが多い
また、シャワールームのみの物件は、非常に人気の設備である独立洗面台が付いていることが多いです。家賃が安い物件によくある、お風呂と洗面台が一緒になったものでは、様々なデメリットがあり結果的に利用しないという人も多いほか、浴槽に浸かるのも一苦労です。
シャワールームに洗面台をつけるわけにはいかないものの、物件として洗面台を儲ける必要はあります。その結果、全ての物件がどいうわけではありませんが、シャワールームのみん物件には独立洗面台となっていることが多いのです。
築年数が浅いことが多い
なお、シャワールームのみの物件は近年増加傾向にあります。そのため、シャワールームのみの物件は結果的に築年数が浅くなることが多いのです。
結果的に水光熱費が安くなることも
また、こちらも間接的なものとなりますが、シャワーのみとなることで、浴槽にお湯を貯めるのと比較して使う水やガスの量が減り、結果的に水光熱費が安くなるという声が聞かれました。
もちろんシャワールームそのものの効果ではなく、浴槽がないことに由来するもののため、流し放しにしたりするなどすれば高くつくことになります。
シャワールームのみの物件のデメリット
それでは逆に、シャワールームのみの物件のデメリットについてご紹介していきます。
浴槽に浸かりたくなるという声も:シャワールームのデメリット
これはある意味当たり前ですが、「湯船に浸かりたくても浸かることができない」というのがデメリットです。最初のころはあまり気にならなかったとしても、やはり湯船にゆっくり浸かりたい。。。と思うことがあるかもしれません。事実実家にいるときはお風呂に入らなかったけれど、一人暮らしを初めてから健康に気を遣うようになり、意識的に湯船に浸かろうと思うようになる方もいらっしゃいます。スキンケアなど美容効果を期待する場合、シャワーのみよりも湯船につかったほうが効果的です。その場合、ジェットバスのあるジムや銭湯などにいくといいでしょう。
参照:ニキビやスキンケアにシャワーとお風呂どちらがいい?正しい入浴方法を解説!(外部リンク)
なお、一人暮らしの人で1年を通してシャワーのみで済ませる人は、全体の2割程度のようです。逆を言えば8割程度の人は季節によっては、または定期的に浴槽を使用していると考えられ、湯船がないことを後悔する人もいるかもしれません。
結果的に他の部分で条件が悪いことも…:シャワールームのみのデメリット
なお、シャワールームのみの物件の多くはワンルームであることもあり、そもそもの部屋の占有面積が狭いことによる間接的なデメリットを受けることがあります。収納スペースが足りなかったり、脱衣所やバルコニーなどがなかったりなど、人によっては求める家から大きく外れる可能性があります。
シャワールームに条件を絞る必要はない
ここまで、シャワールームのみの物件の特徴やメリット、デメリットについてみてきました。シャワールームのみの場合掃除をしやすいというメリットのほか、家賃面や物件そのものの築年数など間接的なメリットがあります。また、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、「シャワールームでなければできないメリットはほぼない」のです。湯船に浸からないからといって、別に浴槽をつかなわければいいだけの話です。
シャワールームのみの物件に限って部屋探しを行うのではなく、シャワールームのみの物件を許容するかどうかをきめておいて、他の条件に当てはまった物件がシャワールームのみかどうかを想定するといいのはないのでしょうか^^?