一人暮らし用を探していると、家の全体の広さが「賃貸面積24.3㎡(平米数)」で表示されており、どのくらい必要なのかイメージがつかない人もいると思います。一人暮らしの場合、どの程度の平米数が必要なのでしょうか?ある程度の物件の大きさがイメージできるだけでも、物件を絞り込むことに役立つと言えます。今回は「一人暮らしの物件では何㎡程度あればいいのか」ご紹介していきます。
そもそも㎡(平米数)とは?
「㎡(平米)」とは、1辺の長さが1メートルの、「1メートル×1メートル」の面積のことで、平方メートルと読みます。
2m×2mであれば4㎡、3メートル×3メートルであれば9㎡です。メートルは世界的に使用されている単位ですが、日本ではこれを「米」と表記されていたため、「平米」と表記されるようになりました。家探しをする際などに、物件の面積を表す際にこの㎡が使用されています。
他にも不動産では「畳」や「坪」が使用される
平米のほかにも、賃貸物件を探す際には「畳」という単位をみることが多いと思います。ちなみに「畳」は、地域によって微妙に大きさが異なりますが、不動産構成取引協議会が「畳1枚当たりの広さは1.62㎡以上の意味で用いること」と定めています。寝室などの部屋の大きさを見る上で、こちらも重要な単位の1つです。
なお、土地の広さを表す際に「坪」という単位が使用されますが、あまり賃貸では目にすることは多くないでしょう。
専有面積とは?
マンションやアパートの場合、その部屋に住んでいる住人のみが利用する「専用部分」と、そのマンションやアパートの住民すべてが利用する「共用部分」に分けられます。一般にバルコニーや玄関ポーチ、ロフトや床下収納などは専有面積に含まれておりません。
一人暮らしの物件に必要な平米数はどれくらい?
さて一人暮らしの物件の場合、どのくらいの大きさ、㎡(平米)が必要となるでしょうか。国が出している基準や、目安の大きさなどを見ていきましょう。
国の基準は一人暮らし住居は最低25㎡以上、理想は40㎡以上としている
国土交通省は、「住生活基本計画における『水準』について」のなかで、一人暮らしの”最低居住面積(健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する面積に関する水準)”として「最低25㎡以上」、”誘導居住面積水準(豊かな住生活の実現を前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準)”として、都心では40㎡、郊外や都市部以外では55㎡としています。なお、これは共同スペースでキッチンや洗面所、お風呂などがある場合この限りではないとされています。
実際は㎡(平米)よりも「間取り」次第か
さて少しインターネットなどで家探しをすでにしている人は、「え、そんな必要なの?」と思った方も多いはずです。実際、特に都内の一人暮らし用のワンルームや1Kの物件は、「20〜25平米」のものが多いです。
そして同じ平米数だとしても「ユニットバスか、独立洗面台か」「どのような間取り・部屋のつくりか」「どのような家具をおきたいか」によってかなり使い勝手は異なります。
また、平米数は無視できるものではないですが「平米数よりも間取り」を重視したほうがいいケースが多いです。「あくまで平米数目安でしかなく、間取りによる」ことは忘れないようにしましょう。
必要最低限の住居 | 20㎡前後 |
家具などにこだわりたい、独立洗面台などが欲しい | 25㎡前後 |
友人を家に呼んでも狭くない広さが欲しい | 30㎡前後 |
十分な広さが欲しい | 40㎡以上 |
【まとめ】一人暮らし家探しの際には平米数だけを信用せず間取りも見て内見をしよう
さて、ここまで一人暮らしの平米数についてみてきましたが、平米数は家の広さを表しており大きいほうが広くなります。しかし、ユニットバスかどうか、部屋の間取りなどによって、平米数が広くても狭く感じる家や、平米数が小さくても大きく感じる物件もあります。正直内見などをせずに間取り図のみで生活イメージを判断するのは困難と言えるでしょう。
平米数はあくまで参考材料に、自分の理想となる物件を探しましょう!