一人暮らしを始める際の初期費用として、敷金や礼金、前家賃などと並び「日割り家賃」が必要な場合もあると思います。何かとお金がかかる最初には、なるべく様々な費用は抑えたいですよね?今回は日割り家賃とは何か、どうやって算出されるのか、どうやって安くすればいいのかや注意点までわかりやすく解説していきます!
日割り家賃とは?入居する月の家賃?
日割り家賃とは、賃貸物件に入居する日からその月の最終日までの家賃のことです。1日分の家賃を1ヶ月の日数で割ることで1日あたりの家賃を割り出し、物件に入居開始する日からその月の最終日までの日数分の費用を割り出します。
家賃は入居した日付から必要となり、契約書に記載されている賃料発生日からの日割り家賃を、敷金・礼金や前家賃などの初期費用と合わせ支払うことになります。何かの費用が重なる初期費用で、無駄なお金使わないようにしっかりとどのようなお金があるのかは理解しておくといいでしょう。
日割り家賃の計算方法は?
日割り家賃の計算方法は、「1ヶ月の家賃÷月の日数×入居する月の日数」によって算出されます。
例えば、家賃60000円の家に4月20日から入居するとします。4月は30日までですので、「60,000円÷30」で1日あたりの家賃が2000円となります。そして、20日〜30日分である11日をこの2000円にかけて、「2000円×11日=22,000円」となり、4月の日割り家賃は22000円となります。もし同じ条件で10日から入居する場合の日割り家賃は、「2000円×21日=42000円」となります。
日割り家賃が毎月違うか常に同じかは管理会社による
上記の式では「基本的にはその月の日数で割り出す」ため、2月のような月の日数が少ない月ほど1日あたりの日割り家賃は高くなり、31日まである月には安くなります。これは、月ごとの日数に合わせて計算する「実日数割」という算出方法です。1日あたりの家賃を、その月が何月か、何一まであるかに関係なく30日で計算する「30日割」、同様にどの月でも31日で計算する「31日割」が存在します。実際にどの形となるのかは不動産業者に確認するようにしましょう
退去時にも日割り家賃となる場合もある
なお、日割り家賃は、退去時にも該当する場合があります。しかし、月割家賃(すなわち途中で退去しても支払った分は帰ってこない)も多いため、契約時に確認するようにしましょう。
日割り家賃と前家賃は何が違うの?
日割り家賃と似た初期費用として前家賃が挙げられます。日割り家賃が入居する月の家賃なのに対して、前家賃は入居した月の翌月の家賃のことです。通常家賃は前払いで支払うことになるので、入居時にはその次の家賃も支払う必要があります。基本的には多くの物件で、この日割り家賃と前家賃は初期費用として必要になります。
日割り家賃を安く抑えるためには?
さて、日割り家賃を抑えるためには、どのような方法があるのでしょうか。2つのパターンを見ていきましょう。なお日割り家賃を抑えるのは「初期費用を抑える」という目的においては比較的優先度が低いと考えられます。
入居のタイミングを月末にすることで日割り家賃を抑える
入居のタイミングを月末にすることにより、算出される日割り家賃は低くなります。ある意味30日までしかない月に、30日に入居すれば日割り家賃は1日の見です。初期費用を抑えるという部分に焦点を当てるのであれば、この方法は有効になります。なお、月末は引越代金が高くなることもあることもあるほか、更新料を支払うタイミングなどに注意する必要があります。また、不動産屋さんや大家さんに交渉する必要があります。
入居時に日割り家賃ではなく月割の家賃も存在するため注意
なお、全ての物件で日割り家賃が導入されているわけではありません。法律上家賃の算出における規程は現時点ではありません。日割り家賃ではなく月割で計算することとなっている場合、その月のいつに入居しても、入居した月の1ヶ月分の家賃が必要となりますので注意しましょう。
フリーレント物件を選び日割り家賃を下げる
最初の家賃が無料となるフリーレント物件を利用すれば、当然ながらその条件の日割り家賃は発生しません。フリーレントと期間は半月〜2ヶ月程度とバラバラですが、2ヶ月のものであれば前家賃も下げることができるなど、その期間の初期費用をかなり抑えることは可能です。フリーレント物件のメリット・デメリットを考慮して選択するといいでしょう。
日割り家賃で初期費用を抑えるにしても、総合的に判断しよう
ここまで日割り家賃について細かくみてきました。日割り家賃は入居した月にかかる家賃で、住居した日によって変動するため、月末に入居するなどによって抑える方法があります・
しかし、せっかく日割り家賃を安く抑えても、結果的に別のところで費用がかかってしまい、お金がかかっては意味がありません。場合によっては初期費用が安くなっても、総合的に支払うお金が大きくなるケースもあるのです。インターネットでいくらでも自分で調べることができる時代だからこそ、一人暮らしの不動産のプロに相談してみましょう^^