一人暮らしを始める際の初期費用の1つとして、「前家賃」というものが必要になることが多いです。新生活を始める際には、様々な初期費用がかかります。それぞれがどのようなお金なのかを理解する必要があります。今回は一人暮らしの最初の初期費用の1つである「前家賃」をわかりやすく解説していきます。
前家賃とは?何のお金?
前家賃とは、新しい賃貸物件を契約する際に、入契約した月とその翌月の家賃を予めに支払うことです。家賃は基本的には先払いとなっています。そのため新しく物件を借りる際には、契約した月とその次の月の家賃を不動産の契約時に支払う必要があるのです。つまり翌日の家賃を先に支払っているだけなので、損をしているわけではありません。なお物件や不動産会社によっては、翌々月の前家賃が必要となる場合もあります。
前家賃は事実上の初期費用である
なお、基本的に前家賃は新しく住宅を契約する際には必要となるため、敷金・礼金などと並び代表的な初期費用の1つと認識されていいます。
前家賃の逆の「後家賃」もあるが稀
当月分の家賃を当月になってから支払う「後家賃」が導入されている物件も一部あります。しかし、基本的に民間住宅で見かけることも少ないほか、大家さん側が決めることのため、家を探したい人が選ぶことはできません。現在の民間の賃貸物件においては90%以上が前家賃だと言われています。
前家賃は日割り家賃で支払うことも
基本的に家賃は、月の頭であう1日から、その月の月末である30日や31日までの分を指しています。そのため、仮に月でいう20日から住み始めたとしたら、その日数分の家賃を支払わなければなりません。
例えば、2月に契約をして2月あたまから入居するとしたら、その月である2月お家賃と、次の月に当たる3月分の家賃は先に支払う必要があります。なお、その場合の4月の家賃は契約書に定められている日付(一般的には25日や27日などが多い)までに支払うこととなります。
日割り家賃の計算方法
日割り家賃の計算方法は「月あたりの家賃÷その月の日付数×入居する日数」です。例えば、家賃8万円で21日から31日まで住むとすると「8万円÷31日×10」=「25806.45」となります。
日割計算の開始日が契約日になる場合に注意
なお、家賃が発生する日付をいつにするのかを契約日にするのか、入居日にするのかは借主の貸主の話し合いによって決まります。
支払った分の家賃は返ってこない
なお、これは退去時の話になりますが、基本的に家賃は前家賃です。そのため、次の月の半ばに引っ越すことが決まりなったとしても、すでに支払っている次月分の家賃は基本的に返ってくることはありません。
前家賃は一人暮らしの初期費用と考えよう
一人暮らしを始める際には、その月とその翌月の家賃を「前家賃」として支払う必要があります。一人暮らしを始める際には前家賃以外にも敷金・礼金、仲介手数料、鍵交換費など様々な資金が必要となります。
特に初めての一人暮らしの際には、様々なお金がかかります。それぞれのお金がどういうものなのかを理解して、最高の一人暮らしのスタートをしましょう!