お部屋探しをしている際に「非公開物件（未公開物件）」という広告などを目にしたことがあるのではないでしょうか？実際に不動産屋さんで紹介されたケースもあるかと思います。非公開物件は、好条件な物件があることももちろんですが、どのような仕組みで未公開となっているのかを理解することで、よりお部屋探しをスムーズに進めることができます。今回は、未公開物件の仕組みやその理由について、わかりやすく解説していきます。
未公開物件とは？
非公開物件とは、未公開物件とも呼ばれ、一般には公開されていない物件のことです。一般には物件を探している顧客側からすると公開されていない物件のことを指しており、原則取り扱っている不動産会社から紹介を受ける以外、見つけることはできません。逆に公開されている物件のことを「公開物件」と言います。
一般に不動産仲介会社は、オーナーから依頼を受け、その物件情報を不動産会社間で情報交換するためのシステムである「REINS（レインズ）」に情報を登録し、全国の不動産業者とその物件情報を共有します。レインズは、物件の早期の契約が可能になるほか、複数の不動産業者に問い合わせる手間が省けるなど、不動産流通における欠かせないインフラとなっています。
参照：レインズとは？ | REINS TOWER 国土交通大臣指定 公益財団法人 東日本不動産流通機構（外部リンク）
一般に「未公開物件」とする場合、「なんらかの事情でREINSに登録がされていない物件」のことを指していることが多いです。
未公開物件とされる理由
さて、REINSに登録することで、全国の不動産屋に情報を共有することができるのに、なぜ未公開物件とするのでしょうか。未公開物件とされるケースとして、「不動産会社の都合の場合」と「オーナーの都合の場合」の2ケースが該当します。それぞれのケースについて解説していきます。
不動産会社の都合で未公開物件としているケース
不動産会社は、自社でお客様とその物件を契約することができれば、手数料収入を増やすことができます。そのため、家賃や立地間取りなどが好条件の物件や、既存の顧客の条件と一致している物件など、「すぐにお客様が見つかりそうな物件」の場合、未公開のまま自社で契約者を見つけたいと考えます。このケースの場合、人気のエリアであったりレアな物件なことも多く、巡り合った場合ラッキーなケースと言えます。なお契約内容にもよりますが、一定期間お客様がみつからなかった場合、レインズに登録され一般に公開されることとなります。
また、投資用物件では「公開物件とするのではなく、限定感を出したい」ために、未公開とされるケースもよくあります。公開物件としてしまうと、多くの不動産業者や不動産投資オーナーが知っている状態になってしまい「この物件には何か問題があるのではないか」とマイナスイメージを持たれる可能性があります。これを防ぐために、投資家となるオーナーに限定して情報を提供する手法が、投資用物件を中心に見られます。
物件の所有者の都合で未公開物件としているケース
もう1つのケースが「持ち主のなんらかの都合で未公開物件としているケース」が考えれます。「なんらかの事情で近所などに知られたくない」「事故物件などなんらかの不都合がある」「家賃を変更するため、現在住んでいる人に知られたくない」といったケースです。
家の優先順位を定めて家探しをしよう
「非公開物件」と聞くと、「限定感もありいい物件なのでは」と感じやすくなります。非公開物件は、確かに好条件の物件があるのも事実です。しかし、必ずしも好条件とは限らないほか、「一般的に好条件の物件が、必ずしも自分にとって好条件とは限らない」のも事実です。家探しをする上では「自分の物件の優先順位」を定めたうえで、実際に不動産業者に問い合わせると良いでしょう。
また「営業マンから決める」というのも一つのおすすめな方法です！
