一人暮らしの家探しをする際に、「乗り換えがない路線から選ぶのか、乗り換えをしてでも住む範囲を広げるのか」と迷っている方はいませんか?特に初めての一人暮らしをする形に向けて、家探しの重要要素の1つである「出社の乗り換え回数」について、様々な人の選び方や実態、失敗談などを見ていきましょう。
多くの一人暮らしの人は「乗り換え0回」
アットホームが2018年に行った調査によると、一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に、「賃貸で一人暮らしをしている20〜30代の会社員で通勤時に乗り換えがある人は全体の約39.6%」という結果が出ています。すなわち60%以上の一人暮らしの人は「会社の最寄駅から1本でいける範囲」から物件を選んでいるのです。
参考文献:―都内勤務 20~30 代賃貸一人暮らし会社員の「電車通勤実態」調査― アットホーム株式会社(外部リンク)
また上記の調査によると、乗り換えをしている40%の人でも、その約75%が乗り換えが1回の場所に住んでいます。全体でみると、乗り換え回数はなるべく少なくしたいと考えている人が多いようです。
実家から通えても一人暮らしをする人も多い
また、実家が職場に十分に通える距離にあっても、通勤時間を短くするために一人暮らしを選択する方も多くいらっしゃいます。特に社会人の方は、実家から通えても一人暮らしを開始することにさまざまなメリットがありますので、ぜひ一度
約半分の人が通勤時間をさらに短いとしたいと考えている
また、同様に上記の調査によると「今後通勤時間を短くするために引越しをしたいという人が42.5%もいる」という結果が出ています。さらにこれに加えて、「通勤時間を短くするために引越しを実行したことがある人が約37%もいる」のです。
朝の時間はかなり貴重です。また、人にもよりますが人生の多くの時間を通勤時間に使います。実際に住んでみたあとに「もっと会社の近くにすればよかった」と思う人が多いのです。通勤時間は電車の時間だけでなく、駅からの徒歩や自転車の距離も含めて、熟考したほうがいいでしょう。
乗り換えが本当に0回なのかには注意しよう
なお、路線図上は1本で乗り換えがなく到着することができても、家の最寄りが各駅停車しか止まらないため、通勤時間が少なくするためには、急行に乗り換えたほうがことがもあります。また、乗り換えをなくすためには、何本かに1本の直通運転の電車の乗らなければならず、しっかりと時間を想定しなければらない場合もあります。
このケースですと、時間に十分に余裕をもって到着するように出発したり、事前に調べて予定を組めば住む話ですが、結果的に毎日ギリギリの時間となり、乗り換えが発生してしまっている人も一定数います。最悪の場合、自分の通勤時間に都合のいい電車がないケースすらありえます。
安易に駅を決めず、自分自身の生活を省みて、その駅から通勤するシュミレーションをするといいでしょう。
距離が遠い乗り換えにも注意
単純な乗り換えと言っても、各駅から急行に乗り換えるケースや、代々木上原駅の千代田線から小田急線に乗り換えるような、同じホームで乗り換えることができるような楽なものもあります。
逆に、改札からでたり、違う駅に歩いたり、東京駅のJR京葉線のようなかなりの長距離を歩く必要があるものもあります。乗り換えを許容する場合でも、その乗り換えがどのようなものなのか、一度足を運ぶといいでしょう。
乗り換えをしたい人・苦でない人の意見
もちろん乗り換えそのものがなるべくさけたほうがいいような悪いものではありません。「長い時間1本に乗っているのであれば、短い時間で乗り換えたほうがいい」という意見もあります。
ここではいくつかの乗り換えが苦でない人の意見をご紹介しておきます。
- 乗り換えちょうどいい気持ちの切替になる!
- その分いい満足する家に住むことができているから満足している
- 乗り換えの際にトイレにいくチャンスがある
- 乗り換えの時のコンビニで昼食を買っている
- 乗り換えよりも通勤時間を短くすることを優先したい
乗り換えずに「始発駅」を選ぶ人も
通勤時間が長くなったとしても、始発電車に乗って座って快適に通勤することを選ぶ方もいらっしゃいます。乗り換えがなしの始発電車に乗ることで、満員電車のストレスも軽減されるはずです。
逆に始発駅に住んで後悔したという人は、「通勤の快適さよりも通勤時間の短さが重要だった」ケースや「事前の調査不足で結果的に始発電車を生かすことができなかった」という声が聞かれました。
ただ候補の1つとして検討してみるのはいいでしょう。
▶️【通勤を快適に!?】一人暮らしで始発駅に住むメリット・デメリットについて解説!
なるべく通勤回数は0回の路線から選ぶのがベターか
ここまで見てきたように、多くの一人暮らしの社会人は、会社への通勤において乗り換えが必要ない物件から選んでいます。住みたい駅や物件があるわけでなければ、路線を絞っても自身が臨む条件に近い物件は見つかる可能性が高いです。
また、「通勤時間を短くするために引っ越した」人が多くいることも覚えておきましょう。通勤時間は、住む前は妥協した条件だったものの、結果的に後悔することが多いのです。
特に初めての一人暮らしをする際には、何を優先すればいいかわからなくなりがちで、通勤時間の優先度を下げがちです。しかし、多くの人が引っ越してから重要だと気づいたときでは遅いです。
ぜひ自分が最も優先する条件はなんなのか、何なら妥協していいのかは、しっかりと家探しの前い定めておきましょう。