「いつかは一人暮らしをしてみたい」「そろそろ一人暮らしをすべきなのではないか」などと考えていても、まだ本格的な行動や決定をしていない人は多いのではないでしょうか。一人暮らしの様々なメリットがあるとわかってはいるものの、まだ踏み出していない人も多いかと思います。今回は一人暮らしを始める年齢や、始める5つのタイミングとそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
一人暮らしのおすすめタイミングを年齢・ケース別に解説!
さて、新しく一人暮らしを始める人は、どのようなタイミングで一人暮らしを決意するのでしょうか。多くの人が進学や就職をする10代後半〜20代前半から初めての一人暮らしをするようです。
- 大学進学時
- 就職するタイミング
- 就職後時間がたってから
- 同棲や結婚
- 転職や転勤のタイミング
の5つにわけて、それぞれのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
大学・専門学校などの進学時(18〜20歳頃):一人暮らしを始めるタイミング
志望する大学や専門学校が実家から通うことができる場所になければ、進学とともに一人暮らしを始めることになります。地方から上京する人の多くがこのケースと言えるでしょう。
実家から通うことができても「家から学校があまりに遠すぎる」「一人暮らしで自由になりたい」と考え、アルバイトで費用をためて一人暮らしを始める人もいます。金銭面には不都合となることが多いですが、大学生のうちに一人暮らしはいい体験になったという声も多いようです。
大学生の一人暮らしのメリットは?
大学生のうちから一人暮らしを経験しておくことは、人間的にも大きな成長に繋がるほか、プライベートの選択肢も大きく広がります。「人生の夏休み」とも言わることがある大学生活を、一人暮らしで過ごすことができるのは、あなたの思い出に色を加えてくれることでしょう。
- 友人との遊びの幅が広がる
- 生活・人間としてのスキルをあげることができる
- 上京が達成できた
- 親に注意されないで遊びにいけるようになった
- 彼氏彼女を自宅に招待することができる
- 自宅で資格の勉強ができる
- 通学時間を少なくしたりすることができる
大学生の一人暮らしのデメリットは?
ご両親に「一人暮らしはさせてあげられない」「大学は実家から通える場所へ」という話をされたことがある人も多いはずです。本業である勉強をしながら、アルバイトや就職活動をしなければなりません。東京都内に一人暮らしをしており、家賃や生活費をもらっている人のご両親は大きな負担をしている家計が多いとも言えます。状況するにしても家賃には限界があり、独立洗面台やオートロックなど、こだわることができる条件は限られてくるでしょう。
また、誰からも注意されないことによって、大学などに行かなくなってしまい、結果的に留年してしまうような人も一定数いらっしゃるようです。
- 仕送りなどの親の力を借りない場合、金銭面的に余裕はない
- 親の力を借りる場合、負担をかけてしまう
- 一部大学へ行かなくなり留年してしまうなど堕落してしまう人もいる
- 実家から遠くへ進学する場合、家探しのスケジュールに余裕がない
- 奨学金を借りなければ難しい場合が多い
学生マンションという選択肢もあり
また、大学生や専門学生のみが入居することができる「学生マンション」にも、この進学時のタイミングであれば選択肢することもできます。学生マンションは初めての一人暮らしの不安な点を軽減することもできますので、検討してみてもいいでしょう。
学生マンションは実際どう?学生マンションのメリットやデメリットについてわかりやすく解説!
学生(大学・高校)を卒業した直後(18〜23歳ごろ):一人暮らし開始のタイミング
大学や高校といった学生の立場から卒業すると同時に一人暮らしを開始する方も多くいらっしゃいます。ここには「勤務先の関係で一人暮らしをしなければならない場合」「住んでいた寮をでなければならない」といった”一人暮らしをしなければいけない場合”と、人生の節目として本当の意味で自立するために”望んで一人暮らしをする場合”方がいらっしゃいます。
就職と共に一人暮らしするのメリット
学生を卒業すれば「社会人」です。20歳を過ぎれば大人とはいうものの、大学生のうちはまだ「守ってもらえる」立場です。いざ一人暮らしを初めることで、経済的にも本当の意味で「自立」となるのではないでしょうか。
「社会人開始と同時」に一人暮らしを始めています。
- 自他共に「自立」と言える状態になる
- 学生から社会人という、いい人生の切替になる
- 今後はご両親に負担をかけなくていい
- 職場へのアクセス時間や方法を自分の好きに決めることができる
- ”大人の付き合い”にいろいろといくことができる
就職するとともに一人暮らしするデメリット
ある意味こないだまで学生だった人が急に社会人になるわけです。立場とともにお金が増えたりするわけではありません。最初のうちは経済的には少し厳しい状態となるかもしれません。家賃やこだわりの条件なども、多少妥協せざるをえない方もいるかもしれません。
- 金銭的に余裕があるわけではない
- 敷金・礼金など初期費用にお金はかけられない
- 学生から社会時への変化に加えて、プライベートでも大きな変化に対応しなければならない
- 卒業旅行やスーツの準備などお金がかかるタイミングと重なる
- 比較的家探しに時間をかけることができない
就職後しばらく時間がたってから:一人暮らしを始めるタイミング
就職後にいきなりとは言わないまでも、1年や2年など数年たってからいざ一人暮らしを始める方も多くいらっしゃいます。もし実家から職場までが通える距離であれば、この選択肢を持つことができることはある意味幸せと言えます。
ただし、”いつかはしたい”と考えているだけでは、ずるずると期間が伸びてしまうこともあります。「何歳にはしよう!」と、事前に決めておくといいでしょう。
就職後時間が経ってから一人暮らしするメリット
実家にいればよほどお金使いが荒くなければお金はたまります(むしろたまらないなら日々の生活を改める必要があります)。時期を急がなければいけないわけではないため、初期投資にお金をかけられるほか、比較的安い時期などを狙うことも可能です。
- お金が溜まりやすい
- 社会人に慣れてから初めての一人暮らしをスタートできる
- 初期費用があるため物件の選択肢が広がりやすい
就職後時間が経ってから一人暮らしするデメリット
はっきりいって実家から職場が通えてしまうのであれば、家賃補助でもない限り、経済的に一人暮らしをして経済的に楽になるということはないでしょう。そしてそのままでも十分生活することが可能です。しかしその「甘え」が大きなデメリットとなりかねません。本当に一人暮らしをしたいのであれば、年齢など何かの区切りをつけたほうがいいでしょう。
- いつまでも親に甘えてしまう可能性がある
- 一人暮らしをしている友人に年々恥ずかしくなってくる
- したくない話題を両親としなければならない場合がある
- 自立をしていると言い難い
同棲・結婚するときに実家を出る:一人暮らしを経験しない
なお、実家から出ずに、同棲または結婚した場合などに実家を離れるという方法もあります。少なくとも一人暮らしをするよりもお金に余裕は出やすく、結婚式や新婚旅行などにお金を当てることは可能でしょう。しかし、一人暮らしには多くのメリットがありますので、ぜひ以下の記事をご覧ください。
一人暮らしをしている人のほうが結婚する割合が高い
なお「○歳までに結婚したい!」という方もいるかもしれません。早く結婚したいと考えている方にも、まず一人暮らしをおすすめします。
厚生労働省のデータによると「男女ともに親と実家にいる場合よりも、親と同居していない場合の方が、結婚した割合が高くなっている」というデータがあります。
外部リンク:厚生労働省「第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況」
こういったデータを見る限り、早く結婚したいという方も、一人暮らしを初めてもいいかもしれません。さらに、実家にいる場合と実際に一人暮らしをした場合とでは、家事のスキルも段違いになります。
転勤・転職をきっかけに:一人暮らしを始めるタイミング
転勤や転職を機に一人暮らしをするというケースもあります。転勤の場合、「結果的に必要になった」ケースとも言えます。
また、社会人として数年働くなかで、自身のキャリアについてもう一度見つめ直す機会もあると思います。そのなかで、転職という決断をして心機一転一人暮らしをする方も多くいるようです。
何歳まで実家にいていいの?
なお、「初めて実家を出た年齢で最も多いのは18歳」という調査結果があります。(出典:LINEリサーチ「はじめて実家を出て暮らしたのはいつ?」)
事実何歳まで直にいるかどうかは、人や家庭によって様々なです。しかし一つ言えるのは「年齢を重ねるごとに実家に住んでいる人は少数派となってくる」のです。極端な言い方をすれば、実家にいることが恥ずかしくなる人もいるでしょう。一人暮らしのメリット・デメリットと同様に、実家にいるメリットやデメリットもしっかりと把握しておくといいでしょう。
いざしたいと思う時に一人暮らしを思い切ってしてしまうのも○
一人暮らしのタイミングやメリットやデメリットを説明してきましたが、「自立が可能なのであれば、思い切って一人暮らしをしてしまう」のも大きな手です。「一人暮らしをしたことを後悔した人はほとんどいない」のです。それくらい一人暮らしには大きなメリットはあるのです。「今の給料では一人暮らしができない」という話を聞くこともありますが、それは「自立できない=親がいるから今の生活がある」とも言えます。本当にそうなのであれば自身の将来についてしっかりと見つめ直したほうがいいでしょう。
また、一人暮らしには多くの初期費用や、想定外のお金がかかります。しかし逆に多くの人が一人暮らしが実際は可能なのに、しっかりと調べずに足を踏み出すせていないこともまた事実です。ぜひ一度、一人暮らしのプロに相談することをお勧めします。