特に女性の夜の帰宅は、犯罪に巻き込まれてしまう危険が伴います。夜道は危険とはわかっているけれど、仕事や飲み会などで帰りには暗くなってしまうことがあるという女性も多いかと思います。今回はそのような方にむけて、「女性が夜に帰宅する際に気を付けるポイント」を、他の防犯の方法と合わせてご紹介していきます。
- 1. 女性が一人で夜道を歩くのは犯罪に巻き込まれる可能性が高い
- 2. 女性の夜間の帰宅に気を付ける7つのポイント
- 3. その他女性の一人暮らしで気を付けること
- 4. 必ず一度自分の足を運ぶようにしよう
女性が一人で夜道を歩くのは犯罪に巻き込まれる可能性が高い
警視庁が発表したデータでは、令和元年の強制わいせつや公然わいせつの90%以上、ひったくりの約75%、誘拐などの80%以上の被害が女性で発生しています。さらに、つきまといや待ち伏せ行為などのストーカー被害の多くも女性です。
出典:警視庁「令和元年の刑法犯に関する統計資料」
海外では「そもそも夜道をひとりで歩かない」という国もあるなか、日本の安全性の高いものの、多くの女性が犯罪に巻き込まれているため、しっかりと警戒するようにしましょう。
女性の夜間の帰宅に気を付ける7つのポイント
帰りが遅くなるなどして暗くなると、不審者が隠れることができる箇所が増えるほか、周囲の目も届きにくくなり、犯罪に巻き込まれる可能性も高くなっていまいます。しかし、毎日明るいうちに帰宅するというのも難しいと思います。ここでは、女性が夜に帰宅する際に気を付けるべき7つのポイントを解説していきます。
人通りが多く明るい道を選ぶ:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
暗くなってから帰宅する際には、人通りが多く明るい道を選ぶようにしましょう。一目が少なくくらい路地などはなるべく避けるべきです。多少遠回りになったとしても、路地よりも大通りを使ったほうが、一目がつきやすく、安全性は向上します。これに加えて、コンビニや飲食店など、帰り道に万一の際に助けを求めることができる場所を把握しておくようにしましょう。
徒歩○分が変わる可能性あり
なお、物件情報にある「徒歩○」分という記載は、最も近道で算出されています。徒歩○分と記載されていてもその道を通らなくなることにより、徒歩時間が変わる可能性はおさえておきましょう。
なるべく歩道と車道が区別された道を通り、荷物は車道と反対側に持つ:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
ひったくり被害の多くは女性です。力が弱い女性が狙われてしまうのです。ひったくりは自転車やバイクにのって、荷物を盗もうとしてきます。
狙われないためにも、なるべく歩道と車道が分けられている道を通るようにしましょう。そうすることで、車道との距離をとり狙われにくくすることができます。また、カバンなどは車道とは反対側の手で持つようにしましょう。
これらは夜道でなくとも常に意識するようにするといいでしょう。
ながら歩きをしない:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
スマートフォンを操作しながら歩いたり、音楽を聞きながら帰るのは、周囲への警戒感が薄れるため、犯罪や事故にあるリスクを高めてしまいます。後を付けられているのに気づかない可能性すらあるのです。
また、ながら歩きは夜間出なくとも危険ですので、暗くなっていなくても「ながら歩き」はしないようにしましょう。
背筋を正して早歩きする:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
背筋を伸ばして早歩きをすることで、ターゲットにされるのを若干軽減することができます。特に飲み会のあとなどには気を付けるようにしましょう。「酔っ払っている」と不審者に悟られてしまうのも危険です。
「飲み会のあとはタクシーで帰る」といったルールを作るのもいいかもしれません。
日によって帰るルートを変える:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
毎日の帰宅時間や行動パターンが一緒だと、待ち伏せをするストーカーの被害にあってしまう可能性があります。日付によって帰るルートを帰ることで、その可能性を軽減することができます。
部屋に帰宅して内鍵をつけるまで警戒する:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
非常に危険なのが、自室やマンションに帰宅した瞬間に被害にあってしまうケースもあります。特に鍵を取り出すや、鍵を開けるときは気がゆるんで無防備になりがちです。鍵を取り出したり開けたりする際や、家に着く前には一度周囲の安全を確かめるようにしましょう。
危険を感じたらすぐに助けを求める:女性の夜間の帰宅に気を付けるポイント
帰り道に「つけられている…?」と思った経験は多くの人があると思います。もちろん偶然帰り道が一緒のだけかもしれません。しかし、不審者の可能性も捨てきれないのです。
付けられている気がするなど、万一不安を感じた際には、コンビニなど人がいる場所に逃げ込むようにしましょう。タクシーで帰宅するのも有効です。
警戒しすぎて悪いことはあまりありません。
その他女性の一人暮らしで気を付けること
また、夜に帰る以外にも、気を付けるポイントなどをみていきましょう。
女性の一人暮らしだと悟らせない
女性の一人暮らしだと思わせないのも重要な方法です。カーテンはユニセックスの物を使用する、外出・帰宅時に「いってきますとただいまなどの挨拶をする、男性用の下着を干すなど、ひと工夫を加えて女性の一人暮らしを思わせないようにしましょう。
だる着でコンビニなどにいかない
ちょっとコンビニへいくだけですと、スウェットなどの部屋着でいってしまう人も多いかと思います。しかしそれは「私はこの付近に住んでいます」と周囲に伝えているようなものです。なるべくそのような行動はさけるべきと言えます。
防犯ブザーを常に携帯する
使うタイミングがないに越したことはありませんが、いざというときのために防犯ブザーを携帯するようにしましょう。音で周囲に異変を伝えることができるだけでなく、持っているだけでも抑止につながります。防犯ブザーの「電池切れ」にも注意しましょう。
駐輪場も一目がある場所を契約する
自転車で最寄駅まで向かっている人は、駐輪場で被害にある可能性もあるため、少し高くついたとしても、できるだけ一目のある駐輪場と契約するようにしましょう。
防犯性の高い物件・地域を選ぶ
オートロックやTVモニター付きインターフォン、管理人常駐といった、防犯面が高い物件を選ぶことも非常に有効です。近年では女性専用マンション・女性専用フロアなども増えてきており、女性向けの防犯セキュリティが高い物件も増えてきています。
また住む場所を絞りこみ際にも、治安の良さの優先順位は高めしたり、風紀を乱す可能性のある嫌悪施設が近くにある物件はさけるとしてもいいでしょう。
必ず一度自分の足を運ぶようにしよう
ここまで、女性が夜道を帰宅する際に気をつけるポイントや、他の警戒する方法などについてご紹介してきました。特に女性の一人暮らしの場合には、警戒しすぎて悪いことはありません。被害にあってからでは遅いのです。
また、物件によって駅までの道は大きく異なります。家探しをしている際にも、ネットなどの情報だけを当てにせず、必ず一度は物件の駅を訪れて、帰宅の道を通っておくようにしましょう。